実践!地材地消 - 団体の取組 / 森林とふるさとを元気にする「地材地消」

<団体の取組 1> 木育 - 登別市

遊びから育つ 森林への親しみと自立心。

 市街から車で30分。美しい川と森林に囲まれた登別ネイチャーセンター『ふぉれすと鉱山』。管理を行っているNPO法人『登別自然活動支援組織モモンガくらぶ』は、自然体験や環境調査、自然の枝を使ったクラフト、草木染など多彩な独自の木育プログラムを実施しています。モットーは「森と遊びながら学ぶ」。参加者の楽しい体験・体感を核に、森林や樹木への理解や共感を育てていこうという考えです。この体験を通じて子どもたちは自然の不便さと向き合い、してはいけないことを学びながら、自立していきます。
 まちを離れて行われるプログラムは同時に都市生活の中で過度に子どもを心配している親たちを解放してあげることにもつながるそう。多くの親子リピーターの存在がその魅力を証明しています。

自然体験はハイキング、森林浴、山道・林道散策など
▲自然体験はハイキング、森林浴、山道・林道散策など

<団体の取組 2> 道産木材の活用 - 札幌市

一体一体糸のこで手作り、木の動物たち。

 社会福祉法人『草の実会』は知的障がいを持つ人たちの支援施設。ここから生れた人気商品が、円山動物園でオフィシャルグッズとして発売されている「木のZOO」です。材料は道産のカツラとセン。子どもたちの小さな手になじむ丸みを帯びたかわいらしいデザインが評判を呼び、札幌市が優れた商品を認証する「札幌スタイル」にも認証されているほど。積み木のように重ねて遊ぶこともでき、赤ちゃんが初めて手にするおもちゃとして贈り物にする人も多いそう。
 ある通所者の方が糸のこの興味をもったことをきっかけに生れたという「木のZOO」。自然のままの風合いと手作りの温もりが、やさしい気持ちを育んでくれることでしょう。

動物たちが木の風合いを伝えてくれる。専用箱入りで贈り物としても人気
▲動物たちが木の風合いを伝えてくれる。専用箱入りで贈り物としても人気