地材地消(ちざいちしょう)の意義
「地材地消(ちざいちしょう)」ほとんどの方は始めて聞く言葉ではないでしょうか。
類似の言葉に「地産地消(ちさんちしょう)」「産消協働(さんしょうきょうどう)」があります。「地産地消」は主に農業で、「地材地消」は林業・木材産業で、「産消協働」はそれらをひっくるめた広い意味で使用されます。
<地材地消とは>
国内の森林では、木材価格の不振などが原因で、森林を育てるための間伐(成長に応じて密度を調節するための伐採)などが適切に行われず、森林のもつ地球温暖化、水資源のかん養などの様々な機能の低下が心配されています。
この課題を解決するために、地域が主体になって、地域の森林の実情を知り、地域の森林から出る木材を積極的に使っていくことを「地材地消」といいます。
<なぜ地材地消か>
日本の森林・林業の歴史を紐解くと、高度経済成長期に大量の森林を伐採し、国内の木材需要に応えられなくなったため、大量の木材輸入が始まりました。
それから40年近く経過し、高度経済成長期に伐採された森林の跡地に造成された人工林資源は、利用が可能な状態(成熟した森林)になりましたが、今度は為替の影響や日本の物価が海外よりも割高なことなどにより、国内の森林を伐採して木材を利用するよりも、海外から木材を輸入してきたほうが安いという実態であり、国内の森林の利用は進んでいません。
一方で海外では、日本など他国の需要に対応するため、過剰な伐採が行われ、環境破壊が進んでいるものもあります。
地域の森林が抱える課題を知り、地域の材を積極的に使っていくことは、逆に言えば違法伐採など環境破壊につながる木材を使わないことにつながり、地域のみならず、世界の課題を解決することにつながります。
<地材地消のメリット>
●消費者のメリット
地域の課題解決に参加することができます。また、出生や加工過程の明らかな木材を使用することは、逆に言えば違法伐採など環境破壊につながる木材を使わないこと(=環境破壊に加担しないこと)につながります。●林業者・木材産業者のメリット
消費者の要望を的確に把握し、的確に対応することが可能になります。また、消費者との間に信頼関係が生まれ、経営の安定化、需要の拡大につながります。●社会のメリット
地域経済の活性化につながり、魅力ある地域社会の形成につながります。●環境上のメリット
適切に管理された森林から適期に木材を伐採することは、地球温暖化防止や水源のかん養など、森林の持つ多面的な機能を高度に発揮することにつながります。<それぞれの役割>
●消費者の役割
地域の森林の現状について目を向けてください。ホームページや冊子、セミナーなど、さまざまな方法で情報発信されています。●生産者の役割
また、地域の課題を解決するために皆様が今できること=課題解決につながる木製品を積極的に利用してください。
地域の森林の現状や課題解決につながる木製品の情報を積極的に発信します。
また、課題解決につながる木製品の開発や他の地域と連携した取組を進めます。
→産消協働(地材地消)について詳しく知りたい方は北海道のホームページをご覧ください(別画面で開きます)