森林の現状


●北海道の代表的な樹種はカラマツとトドマツです。
北海道の森林は5,583ha、面積の71%を占めます。森林の27%は人工林ですが、人工林の97%は針葉樹、その内訳はトドマツ52%、カラマツ30%で2つの樹種で人工林のほとんどを占めています。

●人工林は伐採の適齢期です。
カラマツ人工林はおおよそ30年以降、トドマツ人工林はおおよそ40年以降から伐採の適齢期を迎えますが、北海道ではすでに半分のカラマツが適齢期を越えている状態となっています。また、今後10年程度でトドマツが大量に伐採適齢期を迎えます。

●森林の伐採は減少しています。
木材需要の減少をうけ、森林の伐採量は年々減少しています。また、近年では天然林よりも人工林から産出される木材のほうが多くなっています。

グラフ_伐採量推移
●森林を適期に伐採しないとどうなりますか?
<老齢林が増加し、森林の炭素固定機能が減少します>
森林の炭素固定機能は若い森林のほうが老齢林よりも高くなっておりますが、森林を伐採しないと、新たな人工造林ができないため、若い森林の減少をまねき、その結果、森林の公益的機能の一部である酸素供給・炭素固定機能が減少します。

グラフ_CO2吸収

<林業や林産業が衰退し、人工林の荒廃をまねきます>
林業や林産業は継続的に定量的に伐採を行うことで継続しています。また、若い森林は手入れが必要ですが、伐採を継続的に行うことで、若い森林も継続して発生し、若い森林を手入れするための費用も継続して発生します。
しかし、伐採が継続的に行われないと、この輪が崩れ、林業・林産業は衰退し、人工林の手入れもされなくなり、森林全体の荒廃につながる恐れがあります。
●森林を荒廃させないためにわたしたちにできること。
森林や林業・林産業に関心を持ってください。
木材・木製品を積極的に使用してください。
木材・木製品はできるだけ地元の製品を使用してください。


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