木は時代を先取りするマテリアル−木材資源の優れた特性

地球環境の将来が懸念されてきている今日において、木は環境にやさしい材料として見直されてきております。
このような時こそ持続的に木材の供給可能な森林づくりへの理解のもとに、価値ある木材資源の利用方法を考えてみる必要があります。
  1. 再生産が可能な資源
  2. 木材資源は、生物資源なので、石油や石炭のように使ってしまえばなくなるようなことはなく、適正に資源管理をすると、農作物のように永代にわたって再生産することができます。
  3. 公益的な資源
  4. 木材資源は、自然力によって造成されるので、公害をもたらさないばかりか、造成過程において国土保全、水資源のかん養など公益的な機能を発揮します。
  5. 造成過程が省エネ
  6. 木材資源の造成に要するエネルギーの大半を、太陽エネルギーでまかなっているため、時間はかかるが、極めて省エネルギー的です。
  7. 優れた材質
  8. 木材は、軽量の割に強度が大きい、適度な吸音性、吸湿性、断熱性を持つなど、総合的に優れた性質を持ち合わせているため、利用の歴史は古く、代替品が蔓延している今でも、その価値は高く評価されています。
  9. 省エネ的な加工
  10. 木材は、切削、接着など、資源から材料への転換(加工)が容易で極めて省エネルギー的です。ちなみに、同じ重量の材料で比較すると、木材(製材)の加工エネルギー100に対してコンクリート 140、鋼材 841、アルミニウム 3,430となっています。
  11. 廃棄物の再生利用可能
  12. 木材は、使用された後、他の木質材料の原料として、また、燃料や他の生態系への肥料用など、資源の有効利用が可能です。
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